昨年暮れに大家さんから「ゆべし」を頂きました。というか、年末で留守の間にカフェの軒下に「ゆべし」を2個ぶら下げておいてくれました。
「ゆべし」は「柚餅子」と書き、長野辺りのお土産屋さんで売っているお菓子のイメージがあったのですが、もともとは源平時代からあった保存食や携行食に由来するものだそうです。
日本全国で材料や製法にさまざまなバリエーションがあり、必ずしも柚子を使う訳ではなく、柚子が手に入らない東北や北関東地方のものは、柚子でなく胡桃を入れるのが一般的だとか。
沢井地域での柚餅子の作り方は簡単で、くり抜いた柚子の皮の中に、味噌とユズとクルミ、ゴマなどを入れ、ふたをして藁(またはペーパーナプキン)で包み、日当たりの良い場所に2~3か月吊るしておくとのこと。ただ材料は基本のユズと味噌の他は、家庭の味で人それぞれだとか。
そんな訳で3カ月ほど吊るしておいた「柚餅子の」お味はいかが?
あまり長く放置しておくと固くなりすぎるとのことで、取り入れて中身を取り出すと、柚子の皮がイイ感じに乾燥して期待が高まります。薄くスライスすると、お酒の肴にも、ご飯のおかずにも絶品だそうです。
なんだかすぐ食べるのがもったいないので、今度はランプに包んで冷凍庫に入れました。澤ノ井の冷酒に合いそうです♪ どんな味かお楽しみ!