· 

畑を開墾しました!

沢井地区は大昔は川底にあったのか、とにかく土中に石が多いです。庭の真ん中に巨石が鎮座しているお宅とかもあって、土壌としては瘦せています。その分地盤はしっかりしていて地震の揺れもあまり感じないし、昨秋の台風19号にも無傷でした。

沢井マウンテンカフェの庭もその例外でなく、しかも大きな木が所々に植わっているので、土中を太い根が縦横無尽に這っています。根っこと石がまるでお互いに助け合うように、土を掘り起こすのを拒否します。

そんな悪条件の土地に畑を作ろうと、4月中旬に「コロナ避難生活対応プロジェクト」を立ち上げました。最初はこの右の写真のような状態で、そこら中に雑草がはびこっており、シャベルを入れるとすぐに根っこと大小の石が刃に当たって掘り進めませんでした。

それでも毎日忍耐強く掘ります。大きなシャベルと石を取り除くスコップ、地中の根っこを切る植木バサミと大きな木の根用ののこぎり、ホームセンターで買い揃えた最強の道具を駆使し、ひたすら掘ります。最初は掘り返すだけのつもりだったのが、あまりに石が多いので、石を取り除くためにいったんすべての土をどけて深さ50センチほどの池を掘るはめになりました。

途中土中から出現した大石は、ぎっくり腰にならないかビクビクしながら穴の外に転がし上げました。

穴を掘ったら、今度はどかしてあった大量の土をふるいにかけて石を除去します。それこそ何百回とふるいにかけては石や木の根を捨て、きれいになった土を穴に戻していきます。石や木の根だけではなく、なぜかコンクリートの塊やクルミの実や針金やガラス片とか混ざっていて、そういった不純物も丁寧に取り除きます。ここで活躍したのがふるいと土を移すスコップ、土を運ぶための丈夫な土嚢袋と石をまとめて捨てるためのぼろいタライ。農作業に道具はホントに大事だと実感しました。

石や木の根などの不純物を取り除くと土が減ってしまったので、買ってきた栄養分たっぷりの黒土を加えて穴を埋め戻します。先日出土した丸い大石は畑の縁に置きました。仕上げに肥料と石灰を漉き込んで完成!見違えるように畑に適した土壌になりました。

土の中にはいろいろな生き物も潜んでいます。蝉の幼虫やコガネムシの幼虫、それにものすごく巨大なミミズもいました。そしてさすが沢井で、石の下には沢ガニも隠れていました。開墾作業はいったんこれで完了となり、あとは石灰で酸性土壌が中和され、肥料が土全体に馴染むまで、2週間ほど寝かせます。

 

そしてこの週末はついに植え付け!

最初からこのカフェを応援し、休みのたびにボロ屋のリフォームや掃除を手伝いに来て頂いていたYさんがまた駆けつけてくださり、畑の畝作りと苗の植え付けのご指導。トマトと茄子とシシトウを植えました。

 

皆さんもカフェにお越しの際は、ぜひ畑の縁に鎮座している丸石に座って、畑の野菜の成長具合をチェックしてみてください!